「自称優秀」が陥りがちな3つの罠
こんにちは。まつなおです。
タイトルにつけた「自称優秀」 この呼び方に「あ〜〜わかる〜〜」となる人もいれば 全くピンと来ない人もいると思います。
今回は定義として
現在、何か良いアウトプットを出しているわけではない
地頭はいいので、物事は理解でき、批判能力も高い
所属しているコミュニティでは権力のある立場にいる
の3つに当てはまる人、としましょう。
そして、この「自称優秀」は正直なところ、いまこの記事を書いている自分自身も大いに当てはまっています。
つまり、今回の記事は、自戒を込めた反省文です。
自分で優秀だと思っていて、それなりに評価もされているが どうも突き抜けた結果は残せないとモヤモヤしている方。 当てはまるところがないか、確認しましょう。
もくじ
「自称優秀」が陥りがちな3つの罠
1:人のダメなところを言うのは容易いことに気がつかない
それなりに頭のいい人は、他人の欠点を見つけるのが上手です。 それは、構造化して捉えるのが得意だったり、理想的な状態はどういう状態かを知っていたり、自分はできることがそれなりに多かったりするからです。
でも本当に難しいのは、他人のいいところを見つけること。 結局他人と関わるときに、重要になるのは、その人の「いいところがどこか」です。
それがわかっていれば
・自分が苦手だけど、その人が得意なことを頼むことができる
・チームのパフォーマンスを最大化する役割分担ができる
・お互いに気分よくコミュニケーションが取れる
こういったことができ、お互いにとって良いことがあります。
ところが、厄介なことに人は無意識にダメなところを指摘してしまいがちです。
頭では、「褒めて伸ばす」「感謝を伝えるのは大事」とわかっていても、行動に緊急性が生じているダメ出しなどの方が、行動として出やすい。 また、自分で優秀だと思っている人間は、その自覚に酔っているので、他人にダメ出しできるという事実を優秀の裏付けだと思ってしまいます。
なので余計に、優秀な人ほどダメなところを指摘することに奔走してしまいがちです。
2:自分の過去の成功経験を話す
先程定義したとおり、ここでいう事象優秀な人はそのコミュニティのなかで権力があります。
そのため、より若手のメンバーや、経験の少ないメンバーから、相談を受けることはよくあります。しかしこのとき、自称優秀なタイプは「自分と同じパターンの人間をマネジメントする術」しか知りません。もっと言うと、みんな自分と同じ思考をすると期待しています。
なので、自分の場合はどうだったかという経験を話すことで、相手もその経験に共感し感銘を受け、トレースしてくれると。 しかし、まったく同じような成長や変化を辿る人間はいません。なので、このタイミングであまりにも押し付けの色が強いと「あ、この人は自分のことを見ているのではなく、自分のクローンを作りたいんだ、、、」と、アドバイスが耳に入らなくなります。
これだけでもミスマッチが発生するので信頼関係は薄くなりますが、最悪なのは、その話の過程で話の主体が相手ではなく自分に移ってしまうこと。
つまり自慢したいがために、過去の自分の経験を話している場合です。
自分の成功体験というのは、誰だって自分の中にいい思い出として残ります。そして、いい思い出は誰かに語りたいものです。
ただし、本当に優秀な人というのは、周りまで含めてアウトプットを最大化できる人
そう考えると、やはり自分が気分良くなる話を優先してしまう人は、本当に優秀な人とは言えないでしょう。
3:気づいていることで、人よりリードしている気になる
これは1でも少し言及しましたが、優秀な人は何かに気づく速度が早いです。それは客観性の高さや、見る角度の多角さなどが優れているからです。
しかし、意外と時間の差はあれど、気づく事自体は意外と誰でもいつかはたどり着きます。話してみると、「意外とみんなも同じことを問題に思っていた」という経験をする人も多いのではないかと。
しかし時間がどれだけ経っても、たどり着けない大きな断崖絶壁があります。 「気づいたことに対して、何か行動を起こすか」です。そして、本当に差があるのは、何か行動を起こせる人かどうかです。 なぜなら、気づいただけではアウトプットはまだ0だからです。 周りに何も影響を与えられないものに、優秀さにつながる価値はありません。
気づいていることで、人よりリードしている気になる人はこのことに気づいていないのです。。よくある、正論を並べて批判をよくしているが、その人自体は何も生み出していない人は、まさにこのパターンでしょうね。
まとめ
つまり、優秀な人とは 「周りの良さを活かし、自分の主観や経験にとらわれず、他人のためになるアウトプットを生み出している人」といえます。
過去や自分の頭の中身だけで、優秀さの良し悪しを決めているうちは、「自称優秀」の域を超えられないでしょう。
・・・と自分に戒めて、この文章を終わりにします。
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